創作小説置き場です(一部BL、18禁物有り) 男女は問いませんが入る時大変ご注意下さい!(詳しくは初。にて)
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ゆずさんから頂いたトッシュウSSの続編です(*´∀`*)
間違えて削除してしまったのですが←

当時の日付で掲載するのに意味があると思ってこの日時に☆


腐要素有りですが…必見です!←

というかアーク知らない人にも読んで欲しいです(切実に)
※修正H230526
 

 今日から先、一週間分の生活用品を買い込んで店を出た。長期滞在かいと店主に問われたのを適当な返事で
誤魔化し、帰路につく。足早になってしまうのはどうにも隠しようがない。
長期滞在、なわけがない。たかが一週間だ。けれどそれなりに付き合いの長い店からすれば
すぐ判ってしまうのだろう。

シュウ一人であればかなりの期間過ごせる量を買い込んでいる、ということが。
 
 は、と自嘲するように漏らした息が空気に混ざって、白く濁る。いよいよ本格的に寒くなってきたなと思いながらも、シュウの足取りは案外軽かった。


*********

 片手に荷物を纏め、空いた方の手で扉を開ける。瞬間、勢いよく何かが足にぶつかって、シュウは思わず
目を見開いた。それもすぐさま和らいで、存外優しい声になるのだが。
 シュウの口が言葉を紡ぐ。ぶつかった小さな“何か”は、赤い睫をぱたぱたと瞬かせて、その不自由な視界
いっぱいにシュウを捉えようと奮闘していた。

「ロゼ」
「まぁま!」

 きゃらりと笑って今一度強く抱き着いたのは、先日シュウが拾ってきた赤毛の少女だった。
結局情が移ったと言うか、何と言うかで手離せなくなってしまっている。少女の名前はローザリエ。これは
意外にも、トッシュが名付けた。どうせ昔の女の名前だろうと思ったシュウだが、実際はトッシュが昔飼っていた猫の名前なのだと知ることはない。

「おぅ、帰ったかシュウ!!」
「まぁま、おかぁり!」

 お替りなのかお帰りなのか判別のつきにくい単語を口に出して、ロゼが笑う。ぎゅむぎゅむと半ば必死に抱きついてくるその身体を抱き上げて、トッシュも笑った。

「ほら、お帰りってよ」

 シュウの目線までロゼを引き上げる。そのままトッシュは笑みを苦笑に変えた。一瞬シュウが返事を戸惑った
ことに対しての苦笑なのか、はたまた無邪気すぎる少女に対する苦笑なのかは、本人のみぞ知る。

「ああ……ところで」

 荷物を抱えたまま、シュウが奥へと足を進める。ロゼを抱き抱えたままのトッシュが、それに従うように後を
追った。さり気無くシュウの荷物を半分持とうとするが押し留められるあたり、気遣いが出来ているのかいないのか。シュウとしては、ロゼを抱き上げているのだから荷物を持たせるわけにはいかない、ということもあるのは
否めない。
 いつもより随分ゆっくりとシュウが歩く。内扉に近づくにつれ、その歩みが一層遅くなっていく。そりゃあ判るわな、とトッシュがまるで他人事のように考えている間も、ロゼは無邪気に首を傾げるだけだった。

「これは一体、何の騒ぎだ」

 がちゃり。内扉が開かれる。苦笑したままのトッシュを振り返ることなく、シュウはとりあえず荷物をテーブルの上の空いたスペースに降ろした。かなり隅の方になってしまったので、荷物は今にも落ちそうだ。しかし、
テーブルのそこ以外は、色とりどりの色紙で敷き詰められている。正確には、色紙の残骸、と言うべきか。
ツィ、と目線をやれば、気まずそうにトッシュが目を反らした。どうやらシュウに見つかる前に片付けるか、終わらせるかしないとまずいと思っていたらしい。それを瞬時に見抜いたシュウは、眉間に皺を寄せたまま小さな溜め息を吐いた。

「クリスマスだろ」
「……は?」
「ツリー貰ってきたんだよ でも飾りがないってんでロゼと作ってた」

 どうだ、と言いたげにトッシュが胸を張る。それを真似たロゼも、むぅ、と腰に手を当てた。その様がやけに微笑ましいのはもう仕様としか言いようがない。
 言いたいことは多すぎるほどにあった。誰に貰った、とか。作るぐらいなら買いに行け、とか。そもそもここまで物を散乱させる必要はなかったんじゃないのか、とか。

「まぁま、まぁま」

 けれど。


「だぁいすき」

 意味も脈絡もないその台詞に、その笑顔に、思考が止まってしまうのも事実であって。

「……シュウ?」

 動きを止めたシュウを呼びながら、トッシュが首を傾げた。それを見たロゼも同じように首を傾げる。あまりにも似すぎたそれを見て、シュウが苦笑した。

「……ロゼ」

 小さな子供の名前を呼びながら、シュウがトッシュへと手を伸ばす。ロゼの脇に両手を差し入れて、小さな身体を抱き上げた。

「俺もだ ありがとう、な」

 何だか置いてきぼりになっている気がしないでもないと思いながら、トッシュが小さく苦笑する。それでも嫌な気分にならないのは、この光景に幸せを感じているからだろうか。それとも今日が聖夜だからだろうか。どっちでもいいなという結論に至ったのは、目の前で優しく笑うその顔を見て三秒経ってからだった。

「メリークリスマス」


 Holly Night



-----

ギリギリ間に合った……めりーくりすまーす!^^
やたら甘く(&わけ判らなく)なりましたがリクのトッシュウです
娘の名前はロゼ(酒の名前から)になりました

お持ち帰りはリュカさまのみフリーです
まあこんなもの持って帰ろうなんて思いませんがね!←自虐

赤毛の娘さんは動かしやすいので出してしまいました……orz
最近幼女ばっかり動かしてる気がする\(^q^)/


とりあえずメリークリスマス、ということで
新年まであと一週間、ということで


終わっとけ^^


・・・いつ読んでも素敵親子ですb
シュウのお母さん(?)っぷりが堪らないです(*´∀`*)
トッシュも漢らしくて//////
ゆずさん本当に有難うございました><
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 今日から先、一週間分の生活用品を買い込んで店を出た。長期滞在かいと店主に問われたのを適当な返事で
誤魔化し、帰路につく。足早になってしまうのはどうにも隠しようがない。
長期滞在、なわけがない。たかが一週間だ。けれどそれなりに付き合いの長い店からすれば
すぐ判ってしまうのだろう。

シュウ一人であればかなりの期間過ごせる量を買い込んでいる、ということが。
 
 は、と自嘲するように漏らした息が空気に混ざって、白く濁る。いよいよ本格的に寒くなってきたなと思いながらも、シュウの足取りは案外軽かった。


*********

 片手に荷物を纏め、空いた方の手で扉を開ける。瞬間、勢いよく何かが足にぶつかって、シュウは思わず
目を見開いた。それもすぐさま和らいで、存外優しい声になるのだが。
 シュウの口が言葉を紡ぐ。ぶつかった小さな“何か”は、赤い睫をぱたぱたと瞬かせて、その不自由な視界
いっぱいにシュウを捉えようと奮闘していた。

「ロゼ」
「まぁま!」

 きゃらりと笑って今一度強く抱き着いたのは、先日シュウが拾ってきた赤毛の少女だった。
結局情が移ったと言うか、何と言うかで手離せなくなってしまっている。少女の名前はローザリエ。これは
意外にも、トッシュが名付けた。どうせ昔の女の名前だろうと思ったシュウだが、実際はトッシュが昔飼っていた猫の名前なのだと知ることはない。

「おぅ、帰ったかシュウ!!」
「まぁま、おかぁり!」

 お替りなのかお帰りなのか判別のつきにくい単語を口に出して、ロゼが笑う。ぎゅむぎゅむと半ば必死に抱きついてくるその身体を抱き上げて、トッシュも笑った。

「ほら、お帰りってよ」

 シュウの目線までロゼを引き上げる。そのままトッシュは笑みを苦笑に変えた。一瞬シュウが返事を戸惑った
ことに対しての苦笑なのか、はたまた無邪気すぎる少女に対する苦笑なのかは、本人のみぞ知る。

「ああ……ところで」

 荷物を抱えたまま、シュウが奥へと足を進める。ロゼを抱き抱えたままのトッシュが、それに従うように後を
追った。さり気無くシュウの荷物を半分持とうとするが押し留められるあたり、気遣いが出来ているのかいないのか。シュウとしては、ロゼを抱き上げているのだから荷物を持たせるわけにはいかない、ということもあるのは
否めない。
 いつもより随分ゆっくりとシュウが歩く。内扉に近づくにつれ、その歩みが一層遅くなっていく。そりゃあ判るわな、とトッシュがまるで他人事のように考えている間も、ロゼは無邪気に首を傾げるだけだった。

「これは一体、何の騒ぎだ」

 がちゃり。内扉が開かれる。苦笑したままのトッシュを振り返ることなく、シュウはとりあえず荷物をテーブルの上の空いたスペースに降ろした。かなり隅の方になってしまったので、荷物は今にも落ちそうだ。しかし、
テーブルのそこ以外は、色とりどりの色紙で敷き詰められている。正確には、色紙の残骸、と言うべきか。
ツィ、と目線をやれば、気まずそうにトッシュが目を反らした。どうやらシュウに見つかる前に片付けるか、終わらせるかしないとまずいと思っていたらしい。それを瞬時に見抜いたシュウは、眉間に皺を寄せたまま小さな溜め息を吐いた。

「クリスマスだろ」
「……は?」
「ツリー貰ってきたんだよ でも飾りがないってんでロゼと作ってた」

 どうだ、と言いたげにトッシュが胸を張る。それを真似たロゼも、むぅ、と腰に手を当てた。その様がやけに微笑ましいのはもう仕様としか言いようがない。
 言いたいことは多すぎるほどにあった。誰に貰った、とか。作るぐらいなら買いに行け、とか。そもそもここまで物を散乱させる必要はなかったんじゃないのか、とか。

「まぁま、まぁま」

 けれど。


「だぁいすき」

 意味も脈絡もないその台詞に、その笑顔に、思考が止まってしまうのも事実であって。

「……シュウ?」

 動きを止めたシュウを呼びながら、トッシュが首を傾げた。それを見たロゼも同じように首を傾げる。あまりにも似すぎたそれを見て、シュウが苦笑した。

「……ロゼ」

 小さな子供の名前を呼びながら、シュウがトッシュへと手を伸ばす。ロゼの脇に両手を差し入れて、小さな身体を抱き上げた。

「俺もだ ありがとう、な」

 何だか置いてきぼりになっている気がしないでもないと思いながら、トッシュが小さく苦笑する。それでも嫌な気分にならないのは、この光景に幸せを感じているからだろうか。それとも今日が聖夜だからだろうか。どっちでもいいなという結論に至ったのは、目の前で優しく笑うその顔を見て三秒経ってからだった。

「メリークリスマス」


 Holly Night



-----

ギリギリ間に合った……めりーくりすまーす!^^
やたら甘く(&わけ判らなく)なりましたがリクのトッシュウです
娘の名前はロゼ(酒の名前から)になりました

お持ち帰りはリュカさまのみフリーです
まあこんなもの持って帰ろうなんて思いませんがね!←自虐

赤毛の娘さんは動かしやすいので出してしまいました……orz
最近幼女ばっかり動かしてる気がする\(^q^)/


とりあえずメリークリスマス、ということで
新年まであと一週間、ということで


終わっとけ^^


・・・いつ読んでも素敵親子ですb
シュウのお母さん(?)っぷりが堪らないです(*´∀`*)
トッシュも漢らしくて//////
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【2009/12/25 17:27】 | 頂戴品
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